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発見“驚きの中国”

中国の交通事情

以前の北京訪問時と同様に今回の大連でも感じたが、とにかく道路の横断が命がけである。ほとんどの中国人が日本より広い6車線道路でも通行している車の間を平気で渡るのである。また車の方も一切かまわずその間をほとんど減速もせずすり抜けていくのである。

横断歩道でわたっていようが、日本の歩行者優先などの考えは夢のまた夢で、平気で車が突っ込んでくる。信号が少ない分、走っている車のほとんどがかなりのスピードで駆け抜けている。なかなか一回でわたりきれないので、中央のセンターライン付近で右や左から来る車に注意しながらまるで何事も起こらないことを確信するようにスイスイと平気な顔して渡るのである。小生などは狭い道でも、案内のG嬢に子どものように上着の袖をひっぱられながら、ついていくという情けないあり様である。どうして皆が事故も起こさず渡れるのかと尋ねたら、昔から慣れているから平気という返事であった。もっとも交通事故が無いわけではないが・・・この生き馬の目を抜くようなエネルギーが今の高度成長を支えている感じがした。北京オリンピックでこのような交通ルールになれない外国人が、交通事故の犠牲にならないよう今後の交通安全教育を期待したいものである。

中国の大学の軍事教練

訪問した9月中ごろは、中国の大学の新学期である。旅順開発区にある大連交通大学のその威容は驚くべきものである。海に面した小高い丘の傾斜面を利用し、各教室棟がまるでトーチカのようにひな壇に点在している。丘の中央には大学の本館棟があり、その後ろには大きなビルの学生寮が3棟並び建っている。最近、中国では多くの大学が建替えの時期で日本の大学が足元にも寄れないような立派なキャンパスが整備されている。日本の大学はまるで中国の高校程度かもしれない。

Photo_14 その瀟洒なキャンパスで迷彩服の学生集団という異様な光景を見た。中国の大学では新入生は授業の始まる1ヶ月ほどの間、集団で軍事教練が課せられるとのことである。案内のG嬢に尋ねると、どこの大学でも必ず実施しており運動が苦手というG嬢もやったことがあるという。最も、隊列を組んだり、腕立て伏せをしたりというようなことで、射撃などの訓練はしないとのことであった。訓練を受けている学生の真剣さをG嬢に尋ねたが、戦前の日本の学校で行っていた軍事教練のような厳しさは無く、やりたくないけどやらされていると感じている学生も多いとのことであった。

Photo_15 大学だけでなく、中学や高校でもやっているとのことであったが、侵略された経験を持つ国の厳しさと同時に、小生を含め60年の平和ボケしているわが国との彼我の差を感じずにはいられなかった。このように日々、国防を意識している国が、靖国問題からなぜ去勢された日本の軍国主義復活を恐れるのであろうか。どうあがいても、今の日本では中国の脅威になれそうに無いが・・・・。自由化を恐れ国内向けに脅威を煽って引きしめにかかっているのであろうか。地べたにへばりつく日本の若者に未来はあるのか。将来に不安を感じざるをえない。

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中山公園街道の居家養老院

視察2日目は、最初は中山公園街道にある居家養老院(ホームヘルパーステーション)である。いわゆる従来の庭付きの塀で囲まれた老人施設とは異なり、高齢者自身の住まいで在宅支援をするものである。

2002年9月に始まったこのサービスは、当初13世帯、17人の利用であったが、その後、近年では大連市内の100以上の社区(コミュニティ)で2000世帯に2000人以上のヘルパーがサービス提供をしている。そのうち、この中山公園街道では89世帯、沙河口区まで拡げると約500世帯に展開している。利用者と1対1のサービス提供で複数件の受け持ちは行っていない。

Photo_12 この居家養老院は、利用者の自宅へ主として失業中の女性がホームヘルパーとして訪問し、地域の社会資源をも利用しながら長時間にわたり日常の世話をするものである。もっとも1日延べ4時間程度の世話である。その具体的なサービスは掃除、洗濯、調理、リハビリ、話し相手や心理面のケアなど多様である。その利用料金は低く、利用者と失業者双方にメリットがあるといわれている。

利用者層は以下のように3段階に区分されている。A類はその地域に住む80歳以上の身寄りや収入の無い老人で毎月300元分の利用が出来る。この300元がヘルパーの収入になるが、決して多い額ではない。大連の最低賃金が1時間で約4元程度といわれており、時給に直せばそれ以下である。B類はその地域に住む男性70歳以上、女性65歳以上の夫婦2人で世帯収入が月1000元以内(独居の場合は600元以内)の老人の場合は、毎月200元分が支給される(ヘルパーに払う差額100元は自己負担)。C類は世帯収入2000元以内で100元分が支給される。近年では、この費用分がバウチャー化(貨幣化)されて利用者に配られ、利用者はそのバウチャーでサービス提供してくれるヘルパーを選ぶのである。

Photo_13

この仲介、派遣を行うヘルパーセンターは、企業や組合などそれぞれの単位から毎年数百万元の寄付で運営を行っている。センターには、“九有、六統一”として事務室、電話、掲示板、記録簿の完備、看護用員の確保など9の条件を有していること、また、職員の服務規則や制服、記録簿、金銭出納帳などの6項目が統一されている。

また、これら担い手となる失業中の女性たちの専門教育を、大連大学看護科と提携して行っている。約3ヶ月程度の研修訓練は看護、家事、老人心理、救急などがあり、修了者にはその合格証明書が交付されている。

これからは、市場化が進むとともに投資主体の多様化がはかられ、ますます発展するものとして期待されている。

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