社康老年総合サービス (暖巣菅家)
社康老年総合サービス (暖巣菅家)
視察初日、朝からR先生の紹介で大連市沙河口区にある「SEKO社康」を訪ねた。日曜日で休館日であったため、利用者はいなかったがわざわざO社長が出迎えてくれた。
SEKO社康は、2006年7月5日に開設されまだ2ヶ月を経たところである。元あった建物を約400万元かけて改装したもので、2階建て、約1000㎡である。内にはショートステイ用のベッドが14床、リハビリ訓練室、団欒室、コンピューター室、図書室、娯楽室、理学療法室の他に200人程度が入れる小ホールを備えている。同じ棟に併設された診療所もある。日帰りサービスの定員は32人で提供しているサービスは、デイサービス、健康づくり、トランプや書道、音楽などの文化活動、配送サービス、救急車、孤独死予防の訪問など多岐にわたっている。そこには専門的な訓練を受けた介護職がいる。その多くは、失業中に再教育した婦人たちである。
大連市では4つの街道、30以上の社区(コミュニテイ)と連携しこの社康施策を展開している。利用の対象者は、社区と連携し社区内の主に「空巣老人」といって家族と離れて生活している虚弱老人たちである。
近年中国では、この「空巣老人」が増えており全国で2340万人、都市部では30%以上を占めて社会問題になっているといわれている。この傾向はますます増え、2010年には80%にまで増えるといわれている。このような高齢者の増加に対して、敬老院、老年公寓、社会福利院などの施設整備が図られているが、この「社康」方式は低コストで住み慣れた地域で暮らす施策として、その展開が進められている。
「SEKO社康」の運営の理念は「全ては老人のために」を掲げ、真心をもって生活を豊かにするサービスを提供すると謳っている。また24時間、一日、半日、時単位などその高齢者に応じたサービスを提供するとしている。
利用料は、基本料金として活動費が105元/月、食費(2食)240元/月の合計345元(約5500円)である。その他、利用者の活動内容に応じて以下の金額が加算される。理学物療が20-40元/月、マージャン15元/月、卓球25元/月、トランプ10元/月、音楽室30元/月、図書室10元/月、娯楽室50元/月である。
この沙河口区には最近14ヵ所の「社康」が開設され、総数23ヵ所が整備されている。50から100世帯当たり1人の専門職が家庭訪問している家庭は732世帯で、述べ8500余りの実績がある。
大連ではこのように独居老人中心に虚弱老人等への日帰り、訪問、健康管理、配送サービス、生きがい講座などを複数のサービスを提供する施策が積極的に展開されつつある。
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